訪問見積もりとは?当日の流れと具体的な作業
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引越し業者を選ぶ為には訪問見積もりをとる必要があります。
わざわざ営業マンに訪問してもらい、家に上がって見積もりをとるのは時間も手間もかかりますし、インターネットや電話で簡単に済ませたいと思う人も多いのではないでしょうか。
しかし、引越し業者が訪問見積もりをするにはきちんとした理由があるのです。
訪問見積もりは引越し業者の営業担当者が来訪し、家に上がって荷物量を確認した上で、引越し料金の見積もり金額を出すこと。
訪問というと玄関先で話すイメージを持つ人がいますが、それは間違い。
営業マンは家に入って確認作業を行います。
訪問見積もりのおおまかな流れ
営業マンが来訪し挨拶
家に上がって各部屋を見ながら荷物量の確認⇒トラックサイズの決定
引越し先の状況や希望予定時期の聞き取り⇒トラックの空きを確認
見積書作成、見積金額提示
というような流れが一般的です。
荷物量の確認方法
訪問見積もりでは、荷物の確認のため各部屋を見て回りますが、その際に
大型家具、家電の数とサイズを確認
衣類、雑貨等の荷物量を確認
処分するものを確認
といったポイントをチェックし、的確に判断していきます。
あなたは一緒について回り「本棚は全部で3台ですね」「食器棚は1台ですね」などと質問されますので、きちんと答える必要があります。
また、引き出しやクローゼット、押し入れなどを勝手に開けることはありませんが、布団の有無等を確認する意味で「中を見せて頂けますか?」と要求されることはあります。
尚、引き出しを一つずつ開けるといった細かい確認はしないのが普通です。
引越し先状況、希望日、トラックの空き等を確認
荷物量を確認したら、トラックサイズを判断します。
また、引越し先の状況確認(一軒家かマンション、アパートか、何階か、エレベーターがあるか、周辺の道路状況、トラックを停めるスペースの有無等)します。
その上であなたの引越し希望日のトラック空き状況を調べて、見積書を作成して、見積金額の提示となるのが一般的です。
訪問見積もりにかかる時間は?
挨拶をして、荷物量を確認し終わるのに10分〜20分程度、引越し先の環境などの聞き取り確認、見積書作成に20分〜30分程度です。
荷物量によって違ってきますが、30分〜1時間みておけばまず大丈夫でしょう。
(ちなみに、見積書をタブレットで作成する業者も出てきており、その場合、時間はもっと短縮されます。)
以上のような流れで訪問見積もりは終了します。
散らかっているし片付ける時間もない、恥ずかしいといった理由で、営業マンを家に上げることに抵抗がある人は多いですが、実際に来てもらうと、そんなに気を遣う必要はなかったと実感している人が殆どです。
訪問見積もりのメリット
実際に手間も時間もかかる訪問見積もりのメリットとは何でしょうか?
正確な見積もり、最安値が出る
訪問見積もり最大のメリットは、正確な見積金額と最安値が出ること。
荷物量を目視で確認し、引越し先状況を把握することで、正確なトラックサイズ、クレーン等のオプションの要不要、希望日のすり合わせが出来る為、正しい金額が計算できるからです。
電話やメールによる自己申告だと、正確な荷物量、搬出搬入に伴うオプション作業等の予想が困難なため、概算の見積もりしか算出できません。。
万が一「積みきれない」といったトラブルに備えて「荷物量をやや多め」に見積もられ、「オプションが発生した場合は追加料金」という条件つきでの見積もり金額になります。
これでは金額の比較検討ができない上に、当日トラブルが発生しやすく、かえって高くつく可能性もあります。
引越しのプロに質問できる、アドバイスがもらえる
荷物の梱包計画、具体的な梱包テクニック、やっておかないと困ること、優先すべきこと等、引越しのプロならではのアドバイスがあり、聞いて良かったと思うことが結構あります。
また見積もりの際にサービス内容や引越し方法等の説明もありますので、引越し準備の具体的なイメージも出来上がります。
スムーズに引っ越すための役立つ情報も多く、電話で問い合わせする程ではないこともすぐ分かる等、会って話すメリットは大きいです。
引越しトラブルの防止になる
引越しは荷造り等の準備や手続き、当日の作業、新生活の設定迄、多くの家事労働とストレスで精神的にも肉体的にもかなり消耗します。
それだけでもヘトヘトになるのに、引越し当日に「荷物が入らない」「荷物が出ない」「梱包資材が足りなかった」などのトラブルに見舞われ、最悪の場合一部の荷物を残す等、完全に引っ越せないこともありえます。
仕事や子育てなど待ったなしの生活を抱えている時に、どれだけ大変なことになるか分かりますよね。つまらないトラブルを避け、快適に引っ越す為にも、訪問見積もりでの確認作業は必須といえるでしょう。
訪問見積もりのデメリット
メリットの多い訪問見積もりですが、何かデメリットがあるのでしょうか。
他人を家に上げる不安
訪問見積もりに立ち会うのが女性一人の場合、特にそもそも一人暮らしの場合、男性営業員を家に上げるのは不安ですよね。
訪問時間は昼間にすること、窓を開けておく、ドアの鍵はかけないでおく、等の注意も必要です。
どうしても不安で立会いに付き合ってもらえる家族や知り合いがいない場合、電話見積もりでも仕方ないと思います。(一人暮らしの場合は荷物が少なく、家電や家具も小型、部屋も狭い為、電話でも訪問でも大差無いと言う業者も多いようです)
営業トークに押される
数社の見積もりをとった場合、即決できませんが、営業マンも仕事ですので、今この場で契約を決めて欲しいとトークで押してくる場合もあります。
気が小さく、断るのが苦手な人にはかなりのストレスですが、即決しない(相見積もりをとっている)場合は
- 「夫に相談するので」「夫が決めるので」
- 「親がお金を出すので相談してからでないと決められない」
等、自分には決定権がないと主張しましょう。引越し業者も相見積もりをとる人が多いことは分かっていますし、気を遣わずに正直に断って大丈夫です。
はっきりと断らず結局仮契約したり、段ボールを受け取らないように気をつけましょう。
訪問見積もり前にやっておきたい準備とは?
いよいよ訪問見積もり当日、営業担当者が来る前にどんな準備をしておけばよいのでしょうか。
掃除しなくても大丈夫?
散らかっているとみっともないと思うものですが、訪問見積もりに来る営業マンに言わせれば散らかっていても問題ないとのこと。全体の荷物量をはかるのには関係ないそうです。
自分がどう思われるかを気にするなら片付けておけばいいだけのこと。
無理する必要はありません。
とはいえ女性の下着、個人的な趣味の物など、他人に見られたくないものは引き出しなどに入れておきましょう。営業マンが勝手に引き出しを開けることはありません。
片付けることの意義〜見積もり料金にも影響するかも?
散らかっている家を見ると、全てにだらしがないのでは?と思われることは否めません。
当日迄に荷造りが終わらないのではないか、新居周辺環境情報が不正確なのではないか、日程に変更やキャンセルが生じるのではないか等、トラブルを予想し、値引きして迄この人の引越しを引き受けたくないと思われたりします。
驚かれるほど散らかしたまま迎えるのは賢明ではありません。
処分する荷物をハッキリさせる
訪問見積もりに来るのは荷物量の見極めの為。特に大型家具、家電の数はトラックサイズを決める重要な判断材料になりますので、処分が決っているもの、検討しているものは正直に伝えることが大事です。
また、不用品回収をやってくれる引越し業者であれば、いくらで処分できるのか、その見積もりも同時に出してもらえます。
日程の希望をハッキリさせる
引越しは業者のトラックが空いていないと引き受けてもらえません。
見積もりの段階で引越し希望日をハッキリさせておきましょう。
希望する月日、時間帯等をきちんと伝えることで、更に正確な見積もり金額が算出され、値引きも現実的な交渉となります。
引越し先の状況を把握する
引越し先の状況は見積もり金額を出す上でかなり大切な情報です。
特に大型家具、家電は搬入経路の寸法が不足したり、2階以上への搬入の場合、ロープでの吊り作業やクレーンー作業が必要となる場合もあります。
このように、引越し先の周辺環境や建物の状態によって機材の手配や必要人員数等も変わりますので、正確な情報が必要ととなるのです。
引越し先の建物の状態や周辺道路の状況に関するチェック項目
- 建物の階数〜何階から何階に引っ越すのか?
周辺道路の幅〜大型トラックが侵入できるのか?
駐車スペースはあるのか?
エレベーターはあるのか?
現住所の搬入で苦労した家具家電はなかったか?
新居の間取りや搬入経路の間口〜吊り作業等が必要になる可能性は?
これらの情報を把握しておくと、業者の見積もりもより正確なものとなるだけでなく、見積もりに対する理解が深まり、複数の業者の見積もりを比較したり、交渉する際にも役立ちます。
自分でやること、引越し業者に頼みたいことを決めておく
梱包作業や開梱作業、エアコン・洗濯機の取り外し取付け等は引越し業者が有料で引き受けてくれますが、自分でやるのか、業者に依頼するのかはあなたの希望次第。
梱包だけお願いしたい、開梱もお願いしたい、エアコンは1台移設で、1台は処分したい等、自分の希望を決めておくと、見積もり金額に正確に反映されます。
費用が万単位のオプションは見積もり金額を大幅に左右する為、訪問見積もりの前に依頼するかどうかを決めておくことも大事です。
申告が必要な特別な荷物を確認する
マイカーやペット、仏壇、ピアノなど、また非常に高額な美術品は運べない業者も多い為、事前申告が必要です。
訪問見積もりで気づいてもらえることもありますが、こちらから言えば、運べるか運べないか、出来ない場合どうすればよいかも相談に乗ってくれます。
事前に引越し業者への質問事項をリストアップしておく
また、訪問見積もりの際は、「自分の希望するサービスの有無」「無料サービスとなる梱包資材のの数と種類」「破損・紛失した場合の補償」「追加料金の発生するケース」など、確認しておきたい質問項目をリストアップしておきましょう。
訪問見積もりの注意点〜やってはいけない事とは?
訪問見積もりの時に、こうした方がいいといったテクニック情報を目にすることがありますが、実はNGなこともあるので気をつけましょう。やってはいけないことをまとめました。
複数引越し業者を同時に呼ぶ
複数の引越し業者を同時間帯に予約するのはマナー違反です。
先に他の業者が来訪していた場合、後から来た業者は終わる迄待つことになります。
顔を合わせれば料金の値引き合戦のようなことが起こり、より安く引っ越せる可能性がある等と思うのは間違いで、マナー違反を平気でするお客の引越しはやりたくない、と思われます。
最低でも1時間半〜2時間はあけて約束しましょう。
引越し予定日の希望が決っていない
引越しはトラックの混雑具合によって料金の高い、安いが違ってきますので、予定がわからなければ見積もりを出せません。
荷物量や周辺環境は分かっても、日取りがはっきりしない場合、最高に混雑している日から空いている日までの幅のある金額を提示せざるを得ません。
不確定過ぎて、値引き交渉もできないのは当然ですし、営業担当者にとっては、契約の為の交渉もできない、あまり重要ではないクライアントということになってしまいます。
引越ししたい日(この日かこの日、或いはこの日からこの日迄の期間とか)、時間帯(午前中出発必須とか、フリーで大丈夫とか)の希望が決ってから訪問見積もりを依頼しましょう。
荷物を全部見せない
この部屋は開けないで下さい等、荷物を全部見せないと、全体量を把握できません。
口頭で伝えて、不正確だった場合、当日追加料金が発生しないとも限りません。
引き出しの中まで見せることはないので、全部の部屋を見せるつもりで来てもらいましょう。
営業担当の話をきちんと聞かない
訪問見積もりでは荷物の確認だけでなく、引越しの方法や段取り、有料・無料サービスについて一通りの説明をしてくれます。
引越し業者の社員と会うのは見積もりの日と当日のみですので、引っ越し当日迄にやるべきこと、当日の予定等きちんと聞いておく必要があります。
今日は金額が知りたいだけだからといった態度で話をあまり聞かない人がいますが、後で困るのは自分です。
訪問見積もりの際に作成する見積書は当日の作業指示書にもなりますので、営業マンとの意思の疎通ができていないと、言った言わないといった、作業員とのトラブルの原因にもなりかねません。
見積もりは打ち合わせでもあることを覚えておきましょう。
まとめ
訪問見積もりは正確な見積もり金額が分かるだけでなく、当日のトラブルを防ぐ為にもとても大切です。
手間と時間をとられて面倒ではありますが、きちんと問題なく引っ越す為にも、訪問見積もりは必ず依頼するようにしましょう。
訪問見積もり前に処分する荷物や日程、業者に依頼する内容を決め、引越し先の周辺道路や建物の状況をチェックする等の事前準備もお忘れなく。