引っ越し荷物のまとめ方のコツや注意点
多くの引っ越しを経験していない荷造り初心者の方の中には、沢山ある荷物をどのようにまとめるのか?どのように梱包するのか?さらには、どこから手をつけていいのか分からないと戸惑う方も多いはず。
このページでは、そんな荷造りや梱包の方法にお悩みの方がスムーズに引越しできるよう、効率的な荷物のまとめ方や詰め方等、様々な荷造りのコツをご紹介していますので、参考にして下さい。
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荷造り前にやることや用意するものとは?
引越しの日程や業者も決まり、荷造りに取り掛かる時期になったら、まずは引越しを断捨離のいい機会ととらえ、梱包荷物をなるべく減らすよう心がけましょう。
梱包する荷物が減れば、荷造りの手間や時間、引越し料金も節約できて一石二鳥です。
粗大ゴミとなるものの処分日程を確認したり、処分方法を検討するなど、事前に処分計画を立てることもお忘れなく。
そして荷造り始める前に梱包したダンボールを置く部屋や場所を確保し、荷造りに必要なダンボールやガムテープ等の梱包資材も事前に用意しておきましょう。
荷造りに必要な道具や梱包資材
ダンボール(大・小)
重たいものと軽いものをそれぞれ分けて梱包するため大・小それぞれ必要。
ガムテープや養生テープなどのテープ類
ダンボールの使用以外は剥がしても跡の残らない布テープや養生テープ(マスキングテープ)がおすすめ。家電ごとの配線に印をつけ、まとめて束ねるのに養生テープやビニールテープが便利。赤や黄色のビニールテープは割れ物や配線接続の目印としても使えます。
油性ペン(赤・黒)
詰めた荷物の内容と運び先をダンポールに油性ペンで書いておきましょう。
割れ物、逆さ厳禁、すぐ使うもの等、注意事項は目立つ赤を使います。
新聞紙やプチプチ(エアパッキン)、タオル、布など緩衝材となるもの
緩衝材やクレープ紙となる新聞紙は1ヶ月分程度用意しましょう。
ビニール袋やラップ、輪ゴム等
ネジ等の部品や歯磨き粉、液体の入った容器を梱包する際に使います。
輪ゴムやラップは液体容器の口止めや小物を束ねるのに便利。
カッター・はさみ
紐やテープを切ったり梱包したダンボールを開かなければならないとき等に便利です。
軍手
ダンボールを運ぶ際には滑り止め付きの軍手がおすすめ。
手を切ったり、肌が荒れるのも防いでくれます。
工具類
基本的にベッドや本棚等、家具の解体や組み立ては必要に応じて引越し業者がやってくれますが、自分で作業する場合はドライバーや六角レンチ等、最低限の工具を用意しましょう。
掃除機や雑巾などの掃除用具
梱包が終わって、空いた棚はきれいに拭いて、新居にホコリを持ち込みたくないものです。
荷造りに必要な道具や梱包資材が揃い、荷物の置き場所も決まったら、いよいよ荷造りのスタートです。下記にご紹介する荷物のまとめ方やつめ方を参考にどんどん梱包していきましょう。
使用頻度の低い順に梱包する
引越し荷造りの基本は日常生活で使用する頻度の低い順に箱詰めしていくこと。
今の季節では使わない洋服や調理道具、レジャー用品、クリスマスツリーなどの季節ものの荷物や読まない本、視聴しないDVD、ゲーム等からどんどん荷造りしていきましょう。
押し入れやクローゼットには使用頻度の低い荷物が多いはず。
押し入れやクローゼットの中の荷物から荷造りし、箱詰めを終えたダンボールを元の収納スペースに戻すと、後の作業もスペースが広く使えてスムーズに進められるのでおすすめです。
詰めた荷物の内容や運び先をダンボールに明記する
詰めた荷物の内容や使用者、割れ物の有無、転居先で搬入する部屋(部屋数が多い場合は割り当てた部屋番号)をダンボールの側面に油性ペン等で書いておきましょう。
側面に書いてあれば、ダンボールを積み上げても荷物の内容が一目で分かりますし、割り当てた部屋の番号表を引越し業者に渡しておけば、いちいち指示をしなくてもスムーズに搬入作業を進めるてくれるはずです。
詰めた荷物の内容をダンボールに書いたら、あらかじめ決めたダンボール置き場に同じ搬入先の部屋単位で積み上げていきましょう。
転居先で最初に使う荷物はまとめて梱包し印をつけておく
引越し直前まで使っていたものは、転居先で最初につかうものです。
最後にまとめて梱包し、分かり易いように「すぐ使うもの」と目印をつけて、最後に積み込むといいでしょう。
すぐ使うものも他の荷物と一緒に部屋単位で荷造りすると、転居先で多くの箱を開けて、探さなくてはならなくなり、時間もスペースもとられて苦労します。
ちなみに転居先ですぐに使う荷物とは、
荷解きのために必要なもの
・カッターやハサミ、ダンボールを束ねる紐、ゴミ袋、軍手等。
(家具を組み立てるなら工具も必要)
生活に必要なもの
・最低限必要な皿やコップ等の食器
・トイレットペーパー
・タオル、石鹸、シャンプー、歯ブラシ、ドライヤー等
・家電のリモコンや配線、携帯充電器
・作業終了後に着替える衣類やパジャマ
・雑巾や洗剤、掃除機等の掃除グッズ
その他、暗くなる前に取り付けたいカーテンや電球、照明器具なども引越し当日なくては困る荷物です(季節によっては冷暖房器具も)。
さらに、引越しの次の日に会社や学校で使うものも、まとめて分かり易く印をつけておくといいでしょう。
現金や貴重品、新居の鍵などは、自分でしっかり管理する
現金や通帳、印鑑などの自分で運ぶ貴重品は引越し荷物とは別にまとめて、手荷物としてしっかり管理しましょう。
荷物の詰め方のコツと注意点
荷物の詰め方やダンボールの組み立て方、梱包の方法が悪いと運搬中にダンボールの底が抜けたり、荷物が破損したり、液漏れして荷物が汚れたりする原因になりますので注意が必要です。
重い荷物は小さいダンボールに、軽い荷物は大きいダンボールに
荷造りは基本的に荷物をダンボールに隙間なく入れるのが効率的ですが、本や陶器などの重い荷物を大きいダンボールに詰め込むと重くて移動させるのも大変な事態になったり、底抜けの原因にもなりかねません。
逆に大きいダンボールに入れるものは、衣類や靴等の軽くてかさばる荷物が適しています。
そして、小さいダンボールにも重い荷物を目一杯詰めず、開いたスペースに同じ部屋で使う(または収納する)軽いものを詰め、持ち運びしやすい重さに調整する(苦も無く持ち上がる程度に)ことも、上手な荷造りのコツといえるでしょう。
ちなみに、引越しの荷造り用ダンボールは一般的に100サイズ〜140サイズ(幅+奥行+高さを合計したサイズ)が使われており、多くの引越し業者もS(110サイズ程度)とM(130サイズ程度)の2種類を取り揃えています。
大き過ぎるダンボールは運搬や搬入作業に手間取り、小さ過ぎるダンボールは数がかさばってしまうため、効率的な大きさの100サイズ〜140サイズが使われているようです。
(100サイズはみかん箱サイズでカラーボックスの1段分ほどの量が入ります)
荷造り用のダンボールを用意する際は、本や食器が多いので小さ目のダンボールの割合を増やすなど、自分の家の荷物の種類や数に応じて、大・小それぞれ適した枚数のダンボールを取り揃えるといいでしょう。
食器類は立てて箱詰めする
まず、ダンボール箱の底にクッションとなる新聞紙を厚めに敷きます。
食器類は一つずつ新聞紙等にくるみ、皿は縦に詰め、茶碗やカップは伏せて重ねます。
急須などのふたがあるものは別々に包み、取っ手付きのコーヒーカップなどは、取っ手部分も緩衝材で包み、その後全体を包ます。
足のついたワイグラスは足の部分を新聞紙やタオルなどで胴の部分と同じ太さになるように巻いてから、全体を包みます。
そして、隙間に丸めた新聞紙などの緩衝材を詰め、動かないように梱包しましょう。
ダンボール箱の上部や段と段の間にも厚めのクッション材を敷きつめるといいでしょう。
梱包が済んだら、割れ物が入っている箱は中で動かないかチェックするため一度振ってみましょう。振ってみて音がするようなら危険ですので、緩衝材を増やしましょう。
梱包が済んだらダンボール側面と上面に「割れ物注意」と明記することもお忘れなく。
液体の入った容器はラップをかけて口を止める
使いかけの調味料や洗剤、化粧水など液体の入った容器は、一度キャップを外してラップをかけ、輪ゴムで口を止めてから再びキャップを戻します。さらにビニール袋に入れておけば安心です。
割れ物の場合は新聞紙やタオルで巻いておき、更にダンボールに詰める際は隙間ができないように丸めた新聞紙等を詰めましょう。
蓋を閉じたら「天地無用」「逆さ厳禁」等と大きく書いておくのが一般的ですが「ダンボールを開けたままの状態のほうが、液体の入っているのが分かり、気をつけて運ぶことができます」という引越し業者の提案もありましたので、開けたままもありかもしれません。
ダンボールの組み立て方やテープの貼り方に注意する
ダンボールの底をクロスさせて折り込むのは絶対にNG。例えその上にガムテープを貼っても底が抜けやすく危険です。
まずはダンボール裏面(閉じる面を上にして)の短い辺を折ってから、長い辺が上になるよう組み立て、テープを真ん中でクロスさせるように貼りましょう。
(十字に貼ると強度が増します。)
また、荷物をひっくり返して運んで液漏れしたといったトラブル等を防ぐためにも、ダンボールを上下逆さまに組み立てないように注意しましょう。
NGな荷物のまとめ方や詰め方
本は紐で縛ってはいけない
本をひもで縛って荷造りすると、紐が外れて本が散乱したり、角が曲がったり、汚れたりする可能性があります。 さらに、ダンボールに比べ不安定な点もデメリットです。
タンスの中身は取り出して箱詰めしておいたほうがいい
引越し業者によってはタンスの中身を入れたままでも運んでくれるところもあります。
荷造りの手間も省けてありがたいのですが、タンスは背面が弱く、中身が入ったままだと歪んでしまう可能性があります。
歪んで引出しが開かない・・・といったことにならないためにも中身は箱詰めしておいたほうがいいでしょう。
ダンボールの詰め過ぎもNG
荷造りのときもトラックに積むときもダンボールをどんどん積み上げていきます。
ダンボールに荷物を詰め込み過ぎて、上面が盛り上がると、ダンボールを積み上げた際、不安定になって荷崩れを起こす可能性もあるので危険です。
隙間があく詰め方はNG
大きなダンボールに重い荷物の詰め過ぎは、重くて運ぶのに苦労するばかりでなく、底抜けの原因になるのでNGですが、隙間があるのもNGです。
隙間があると、荷物の運搬中に中身がバウンドして破損の原因になったり、荷物を積み上げたときに重さで、ダンボールが潰れてしまう危険性があります。
トラブルを防ぐためにも、全体の重さを考慮しながら、隙間に小物類やタオル等を詰め、隙間なく梱包しましょう。
隙間に緩衝材ばかりを詰めるのではなく、小物類などを上手に詰めることで、結果的にダンボールの数も減り、作業時間や手間も節約できますので、隙間なく荷物を詰めることも、上手な荷造りのコツといえるでしょう。
以上のような、荷物のまとめ方や詰め方のコツや注意点を参考にすれば、効率的に荷造りや新居での荷解き、荷物整理も進められ、スムーズに新居での生活が迎えられるはずです。
手間はかかりますが、荷物の破損や紛失のトラブルで後悔しないためにも、手順を確認し、丁寧な梱包を心がけてください。
荷造りに必要な時間の3分の1はキッチン周りの梱包に費やされるといわれていますので、時間配分を考慮したスケジュールを立てることもお忘れなく。
引越し当日までに荷造りを余裕を持って終わらせるには効率的な手順で行うことも大切です。
こちらも参考に⇒ 荷造りの効率的な手順とは?