転勤族 結婚

転勤族妻の不安や悩みをやわらげる気持ちのもち方とは?

手をつないで散歩する夫婦

結婚相手が転勤族だった、あるいは彼が就職した会社は転勤が多い会社だったなど、仕事の都合で転勤をしなくてはならない夫を持つことになる女性には、不安が大きく感じられるのではないでしょうか。

中には「自分の育った家族も転勤族だった」という女性もいるかもしれませんが、ほとんどの女性は「数年ごとに引っ越すなんて、信じられない」という気持ちで、結婚に悩み、躊躇した方もいると思います。

そんな不安や悩みをもつ転勤族の妻がこれからの引っ越し人生を少しでも楽しめるように、経験者の先輩主婦達からのアドバイスを集めてみました。

転勤族の妻の不安や悩み…殆どのことは「気持ちの問題」と割り切る

引越しなどの具体的な方法ではなく、引越しにまつわるトラブルや悩みに対して、転勤族の先輩主婦はこんなふうに話してくれましたよ。

引越し先にも良いところが必ずある

「引越し後って、不思議なことに必ず『前に住んでいたところ』が良かった、というふうに比較してしまいがちなんです。そのことを覚えておくだけでずいぶん気持ちが違いますよ。

例えば読書が大好きな人が『ああ、前は朝8時〜夜7時まで図書館が開いていたのに、ここは朝9時〜夜6時までか』ってがっかりするとか、そういうことです。

スーパーが遠くなった、部屋の風通しが悪い、水圧が弱くて洗濯に時間がかかるなど、引越し後は何かと以前より悪いことに目が向きがちになります。

でも、必ず良くなったこともあるはずですから、ひとつ悪いところが気になったら、ひとつ良いところをみつけるくらいの気持ちで。不便なこともわりとすぐに慣れてしまいますからあまり心配しないでくださいね。」

「住めば都」という言葉があるように、はじめは違和感を覚えたり、不便な部分が目についたりしたとしてもいずれ慣れて良い場所だと感じられるようになるようですね。

リラックスして受け流したり忘れたりするようにして、あまりカリカリしないことがポイントのようです。

転勤族のメリットとは?…夫や家族の関係を大切に考える

転勤族の先輩主婦は、誰もが夫への不満を持ったことがあるといいますし、子供の転校にまつわる悩みを持ったことがあるようです。

けれど、ほとんどの人は「良い思い出になった」「家族の絆が深まった」と口にしますし、「転勤族なんてもうこりごり!!」という人は案外少ないものです。

先輩である転勤族妻達の声を聞いてみましょう。

夫も大変だと理解する

「若い頃は、知らない土地へ引っ越して友達もいないし、不安で泣いたこともあります。でも、当時の夫も若いのに知らない職場へ異動になっていろいろ大変だったのだろうと今は思いますよ。

自分が大変と感じるのと同じくらい、あるいはそれ以上夫は大変だと理解してあげて下さいね。」

転勤族のメリットに目を向ける

「夫に安定した仕事があるということに感謝するように気持ちを切り替えました。

転勤の場合家賃の補助も大きいですよね。その分をいつかマイホーム購入するための貯蓄へまわしたり、小旅行したり、楽しむことにしています。」

親子関係が密になった

「子供の転校で親子関係は良い意味で密になったと思います。学校で辛い思いをしたこともあったようで、それを知ったときには胸が痛くなりましたが、親子で乗り越えました。

狭い世界の土着民と違って(笑)、広い視野を持つ子どもになりますから英語もよく勉強しましたね。今は娘も息子も海外留学中です。」

先輩主婦達の話を聞くと、夫への気持ちが「大変だね」「ありがとう」というようになると、夫もなぜか家族を大切にしてくれるようになるのだとか。

転勤族だからこそ、夫婦の関係を大切にできるのかもしれません。

また、子供にとっては楽しいことばかりではない転校ですが、転校の経験があると様々な面で強くなれるため社会に出るときには役立つことが多いようです。

自身が転勤族の子供だったというMさんも「良い意味で人の顔色を素早く見ることができるようになります。いつも同じ人たちとだけつきあっていたら、こうしたスキルは磨かれないでしょう。国内での引越しが多いのに、後にグローバルな視野を持つ人も多いですよ」と話してくれました。

まとめ

家族の絆が深まっていたり、子ども達がグローバルに羽ばたいたりと、長い目で見れば転勤族の妻になってしまった、ということのマイナス面は、「引越し自体が少々大変」くらいなのかもしれませんね。

その引越しさえも「いらないものを処分してスッキリ暮らすことができました」と逆に転勤族のメリットとして捉える先輩主婦もいましたよ。

どんな環境にいても、自分が気にして悩めば暗い気持ちになるし、受け流して忘れてしまえば明るい気持ちになるということですね。