引越し業者に頼める?冷蔵庫や洗濯機の7つの処分方法とは?
引っ越しを機会に冷蔵庫や洗濯機の買替えを検討する人もいるのではないでしょうか。
まだ使える状態であっても、購入してから10年近く経過している、子供が成長した、共働きになったなど買替えたい様々な理由があると思います。
その際、今まで使っていた冷蔵庫や洗濯機の処分が必要となった場合、どちらも家電リサイクル法に従っての処分が義務づけられている為、自治体の粗大ごみ回収には出せません。
そこでこの記事では冷蔵庫や洗濯機の様々な処分方法について、料金や申込方法等も含めて、くわしく解説していきます。
家電リサイクル法について
まず、冷蔵庫と洗濯機の処分に関係する家電リサイクル法について説明します。
家電リサイクル法とは
冷蔵庫と洗濯機は「家電リサイクル法」で処分の仕方が定められています。
一般家庭や事務所から排出された家電製品(エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)から、有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。
家電リサイクル法は1998年5月に国会で成立、6月に公布、2001年4月1日から施行されました。リサイクルを推進する為に、消費者は小売業者を通して製造業者へ引き渡すことが義務づけられており、勝手に廃棄することは禁じられています。
指定家電製品を処分する際には、家電リサイクル料金を支払う必要があります。
家電リサイクル料金
家電リサイクル料金は種類とメーカーによって異なります。国内主要メーカーの料金をご紹介しますが、その他のメーカーは以下のページで確認できます。
「RKC 一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター〜家電リサイクル料金」
冷蔵庫 | 170リットル以下:3400円 (税別) 171リットル以上:4300円(税別) |
---|---|
洗濯機・衣類乾燥機 | 2300円(税別) |
(三菱電機、パナソニック、日立、東芝、シャープは上記同一価格)
家電リサイクル券の買い方
自分で回収場所に持込む自治体に確認。回収を家電販売店や引っ越し業者等に依頼した場合には自分で用意する必要はありません。
処分方法について
冷蔵庫や洗濯機を処分する場合、買い替えるのか、処分だけするのかで方法が異なります。
買替える場合
新しく買替える場合、新しい商品を購入する家電販売店に古い洗濯機・冷蔵庫の処分を依頼するのが一番ラクな方法です。
リサイクル料金と収集・運搬料金(家電量販店によって異なります)を支払えば、納品時に引取ってもらえます。
大手家電量販店の収集料金を調べてみました。(リサイクル料金は前述の通りです)
収集・運搬料金について
- ケーズデンキ
冷蔵庫 1000円(税別)〜
洗濯機 1000円(税別)〜 リサイクル回収のみを依頼した場合、収集・運搬料金以外に別途出張費(3000円(税別)〜)がかかります。
- ビックカメラ
冷蔵庫 1500円(税別)〜
洗濯機 1500円(税別)〜 リサイクルのみの場合は収集運搬料は1台にあたり一律2500円(税別)となります。
- ヤマダデンキ
冷蔵庫 1000円(税別)〜
洗濯機 1000円(税別)〜 ヤマダデンキでは新品納品のタイミングで、製造から7年未満の冷蔵庫と洗濯機を買取り査定&買取してくれる「良品買取」というサービスを実施しています。
ただし、査定結果によって買取不可でリサイクル回収となった場合、事前にリサイクル券を用意していないと、その場で回収できず、再度の有料訪問が必要(改修費別途2500円)となります。
利用を検討するなら、事前に買取可能となりそうかどうか、ヤマダデンキに相談する必要があるでしょう。
- ビックカメラ
冷蔵庫 500円(税別)〜
洗濯機 500円(税別)〜 以下の場合、リサイクル搬送費は2,500円(税別)になります。
- お届け日と回収日が別日になる場合
- お届け先と回収場所が異なる場合
- ご注文商品と異なる品目の場合
- ご注文商品を超える数量の場合
以上、上記を見ると、買替えの場合の収集・運搬料金は500円〜1500円とかなり安くなっていますが、回収だけを依頼すると、2500円〜と割高な設定になっているのがわかります。
処分だけする場合
冷蔵庫と洗濯機の処分だけする場合には、以下の方法があります。
古い冷蔵庫を購入した店に処分を依頼する
家電リサイクル券を購入して指定場所へ持込む
リサイクルショップを利用する
引っ越し業者に依頼する
不用品回収業者を利用する
オークションやフリーマーケットを利用する
それぞれの方法をみていきましょう。
古い冷蔵庫を購入した店に処分を依頼する
家電リサイクル料金と収集・運搬費用の支払いが必要ですが、過去に購入した家電販売店に、処分を依頼出来ます。
ただし、前述の通り、収集・運搬費用は買替えと比べて、高めに設定されています。
節約したければ、自治体に確認し、家電リサイクル券を購入して自分で業者を依頼する場合の運搬費用と比較してみるといいでしょう。
家電リサイクル券を購入して指定場所へ持込む(又は回収依頼する)
購入した店を覚えていない、その店が閉店・廃業した、自分が遠方に引越した等、以前購入した店に依頼できない場合は、居住地の自治体で収集業者を教えてもらいま す。
郵便局で冷蔵庫の家電リサイクル券の料金を振込み(業者によって対応が異なる→業者にリサイクル券料金を含めた費用を支払えばよいこともある)、自力で指定場所(指定業者)へ持込みます。
自力で持ち込めない場合は、その業者に回収を依頼できます。(有料)
参考までに、管理人居住地域の指定業者の回収料金は(リサイクル料金別)
- 室内からの運び出し手数料:500円〜1000円(税別)
収集運搬料:170リットル以下 2500円(税別)/171リットル以上 3000円(税別)
となっており、自力で家の前に出せるなら運び出し手数料はかかりません。
引っ越し業者に処分を依頼する
家電等の不用品回収をオプションサービスで行っている引っ越し業者に、引っ越しと同時に処分を依頼してしまうのも、手間がかからない方法です。
大手引っ越し業者のリサイクル家電回収処分について調べてみました。
サカイ引越センター
エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の処分は、家電リサイクル法に添って処分をさせていただきます。
(引用元:サカイ引越センター〜処分品・不用品について)
まだ使えそうな家電製品は買い取りもしてくれるようです。
日本通運
家電の中でも、「エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機」については、家電リサイクル法の対象製品となっています。当社でも引取りを手配することが可能ですので、詳しくはお問い合わせください。
(引用元:日通〜家電リサイクル品のお引取り)
アップル引越センター
ご家庭で使用されていた家具家電であれば基本的に何でも回収可能です。物によって、買取・無料・有料での引取となりますが、引取れない品物はほとんどありませんので、安心してご相談ください。
(引用元:アップル引越センター〜不用品買取&引取)
ハート引越センター
ハートでお引越しをすると御符用品を無料でお引取りします。(引取対象のコンディションによっては無料でのお引取りが出来かねる場合がございます。その場合、有料にて廃棄処分を承ります。)
(引用元:ハート引越センター〜不用品引取りサービス)
アーク引越センター
アーク引越センターは、家電リサイクル券を取り扱っておりますので、家電リサイクル4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)に関しては、ご要望に応じて回収をいたします(有料)。但し、FC店に関しては家電リサイクル4品目であっても、回収する事はできません。
(引用元:アーク引越センター〜不用品の処分)
ヤマトホームコンビニエンス
ご不用になった家具・家電を、クロネコヤマトが買い取ります。面倒な廃棄手続きや廃棄料金の負担がなくなる便利なサービスをぜひご利用ください。(冷蔵庫・洗濯機など家電類:製造より6年以内、不用品の廃棄のみはお受けできません)
アート引越センター
家電リサイクル法対象製品については、当社にて有料でリサイクルを承っておりま す。
リサイクルショップを利用する
比較的新しい冷蔵庫、洗濯機であればリサイクルショップで引取ってもらえますので、出張買取を依頼できるかどうか調べてみましょう。
一般的に、製造から5年程度以内で、使用状態が良ければ買取が期待できます。洗濯機の場合は、ドラム式、乾燥機能付、二層式(意外に需要がある)は高額買取りが期待できます。
ショップによって買取条件が違いますので、まずは電話で条件を確認した上で、査定に来てもらうとよいでしょう。
不用品回収業者を利用する
不用品回収業者の利用も手間がかからず便利ですが、いわゆる「ポストにちらしを入れている」「アナウンスしながらトラック巡回している」不用品買取業者の中には違法業者が存在するのも事実です。
市の公式サイトに警告が出されるケースもあり、利用には注意が必要です。
もし不用品回収業者を利用するなら「自治体の公式サイトで紹介されている」とか「一般廃棄物収集運搬許可」を持っている業者から選ぶようにします。
また、一括見積もりサイトを利用して一定の基準をクリアした業者の中から選ぶ、体験者の口コミ等を参考にする等、念には念を入れて業者を選別することが必要です。
オークションやフリーマーケットを利用する
ヤフーオークション、メルカリ、フリル等、個人間売買で出品販売するのも一つの処分方法です。
ただし、売る為には冷蔵庫が問題なく使えること、写真で様々な情報を正確に伝えること、売れた(落札された)場合には、宅急便で出荷すること等、かなりの手間がかかります。
また、落札されなかった場合には別の方法で処分する時間的余裕も必要になってきます。
出品に慣れている人なら問題ないと思いますが、あまり経験がない、慣れていない人にはお勧めできない方法です。
尚、今使っている冷蔵庫の処分のタイミングについて迷った場合、こちらの記事も参考にして下さい。⇒冷蔵庫買い替えのタイミングと判断基準は?
処分方法まとめ表
冷蔵庫や洗濯機の処分方法について簡単にまとめて表にしてみました。
どの方法にもメリットデメリットがありますので、判断材料にしてみて下さい。
処分方法 | 費用について | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
買替える店に依頼 | リサイクル料金と運搬料500〜1000円 | 手間がかからない | 特に無し |
購入した店に依頼 | リサイクル料金と運搬料2500円〜3000円 | 手間がかからない | 運搬料が高い |
リサイクル券を購入して指定場所へ持込む | 持ち込みならリサイクル料のみ又は運搬料2500円〜3000円 | 持込みなら格安 | リサイクル券購入は平日のみ、手間がかかる |
リサイクルショップ | 無料・有料(リサイクル料と運搬料)・買取 | 買取もある | 査定、持込みの手間 |
引越し業者 | リサイクル料、運搬料がかかることも | 手間がかからない | サービスのない業者も |
不用品回収業者 | 有料 |
手間がかからない | 料金が不明、違法業者 |
オークションやフリマ | 出店手数料、配送料 | 落札されればお金に | かなりの手間、時間的な余裕が必要 |
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