引越しで冷蔵庫買い替えを検討するときのチェックポイントとは?
冷蔵庫は引越しの時に新品に買い替えるべきかどうか悩む家電の一つです。
まだ使えるとしても、家族が増えて冷凍庫が小さいと感じている、仕事の都合でもっと大きな冷蔵庫が欲しい、転居先はスーパーから遠いので今より買いだめが増える等、様々な事情で引越しを機会に買い替えたいなと思うのはよくあること。
このページでは、冷蔵庫を買い替えるべきか、新居に引越して使い続けた方がいいのかを考える上で参考になる、買い替えの時期の判断基準や新旧冷蔵庫の入れ替えの際の、処分と設置のタイミング等についてご紹介します。
冷蔵庫買い替え時期の判断基準は?
買い替えるかどうか迷った場合、冷蔵庫の一般的な耐用年数や省エネで節約できる電気代などに注目して考えてみてはいかがでしょうか。
冷蔵庫の耐用年数から「あと何年使えるか」を考えてみる
冷蔵庫の寿命は一般的には約10年等と言われますが、個体差があり10年未満で故障する冷蔵庫もあれば、20年以上使える冷蔵庫もあります。
ただし、「補修用性能部品の最低保有期間」は9年と定められていて、その冷蔵庫の製造打ち切りから9年経過すると部品が欠品する可能性が出てきて、修理が難しくなってきます。
冷蔵庫が大体1年でモデルチェンジすると考えれば、購入から10〜12年程度経過すると部品が少なくなるわけですから、この年数が平均的な寿命と考えてよいと思います。
この寿命にあてはめた時、新居であと何年くらい使えるでしょうか。
このあたりは個人の価値観に左右されますが、10年近く使っていれば省エネも考慮に入れて、買い換えを検討してもいい時期ではないかと個人的には思います。
(また、後述しているように、冷蔵庫が壊れる予兆は色々あるとされているものの、何の前ぶれもなく壊れた経験を持つ人も意外に大勢いるからです。)
もし買い替えたら電気代がどれくらい節約できるのか?
買い換えによって大幅に電気代が節約できるのであれば、検討してもいいと思いますよね。
実は私達が支払う電気代全体の中で冷蔵庫は全体の14.2%で1位と最も高い割合となっており、買い替えによる省エネ効果はかなり見込める家電です。
10年前の冷蔵庫と比べると、最新型なら年間で12,000円前後の節約になります。
とはいえ、新品の冷蔵庫の購入費用は400リットル後半で15万円〜20万円前後と負担が大きいのも事実です。引越し費用に加えて10万円以上の出費がかさむわけですから、よくよく検討する必要があります。
(ちなみに、冷蔵庫のサイズ目安ですが、一人あたり100リットルは必要と言われています。子供は成長して食べる量も増えますし、仕事で買い置きが必要になることも考えると、ファミリーの場合400リットル後半あれば使いやすいでしょう。買い置きの保存が多いなら冷凍庫が大きめのものを選ぶのがポイントとなります。)
冷蔵庫が故障する可能性がある場合とは?
冷蔵庫の調子が今ひとつだと感じている場合は、引越しを機会に買い替えを検討するタイミングかもしれません。
壊れる前にどんな不調サインがあったか調べてみると
冷え方が弱くなってきた
冷凍庫の冷えが弱くなってきた(アイスが柔らかくなる等)
おかしな音がする
水が漏れてくる
といった症状が出ていた冷蔵庫が多いようです。
一般的に冷蔵庫の故障の原因の多くはコンプレッサーの異常によるもの。
コンプレッサーの機能低下により、温度を下げたり、一定に保つ為に出力を上げ大きな音をたてるようになってくる・・・という仕組みです。
同時に庫内が(まず冷凍庫)段々冷えなくなってきます。
このコンプレッサーを修理するとなると、サイズや部品等諸条件に左右されますが、大体50,000円〜80,000円前後はみておいた方がよさそうです。
修理代と新品との価格差をどう考えるかによっても、判断がわかれるところですね。
不調かな?のサインが出て翌日には故障したり、何の前触れもなく突然故障したという口コミもかなりの数見られました。
もし、不調かもしれないと感じたら、買い替える冷蔵庫を選ぶ等、準備だけは始めた方がいいかもしれません。
買い替えた冷蔵庫の届け先は現住居と新居のどちらにすべき?
引越しを機会に冷蔵庫を買い替えた場合、どのようなタイミングで古い冷蔵庫の処分と新しい冷蔵庫の搬入を行えばいいのでしょうか?また、新しい冷蔵庫は旧居と新居どちらに届けてもらった方がいいのでしょう。
インターネットには様々な体験談がありました。
旧居で古い冷蔵庫を引き取ってもらい、新居に新しい冷蔵庫を届けてもらう。
旧居に新しい冷蔵庫を届けてもらい、引越しで新居へ運ぶ。
新居に古い冷蔵庫を運び、その後買い替える
殆どの方が1.か2.で迷われています。
新しい冷蔵庫の届け先が新居の場合(1のケース)のメリットとデメリット
1.のケースのメリットは新しい冷蔵庫を一度旧居へ設置しないので移動のストレスがなく、新居に新しい冷蔵庫を設置して使えること。
デメリットは引き取りと設置が別の場所になる為、どちらかの送料は自己負担になる場合があること。また引越し当日にタイミングよく新居へ搬入してもらえないと、引越し後すぐに冷蔵庫が使えず不便なこと等。
新しい冷蔵庫の届け先が旧居の場合(2のケース)のメリットとデメリット
2.のケースのメリットは冷蔵庫を新居に設置するタイミングを気にする必要がないこと。
デメリットはせっかく新品を購入するのに短期間に引越しで移動すると傷むのではないか?と不安を感じること等です。
「引越してから冷蔵庫を買い替える」が解決策になるかも!
1.のケースでも、購入時の交渉によって旧居での引き取りも、新居への搬入の両方とも送料無料にしてもらったという体験談もありました。
また、新築マンションへの一斉入居では当日に引越し以外の家電などの搬入は禁止というケースもあり、その場合、引越し当日には搬入できず、冷蔵庫が使えません。
加えて、引っ越し当日、旧居は搬出作業でバタバタしています。その状況で電機屋さんに冷蔵庫の引き取りをしてもらうのもタイミングや手間を考えると面倒です。
かといって引越し前に冷蔵庫が何日もないのは不便ですので、結局引き取りの日時はせめて前日しかなく、電源を抜くタイミングが更に早まって不便といえます。
2.の場合、冷蔵庫が常に使えるのはメリットですが、せっかく買ったばかりの冷蔵庫を引っ越しですぐに動かすことへの不安は否定できません。
故障することはないかもしれませんが、動かしてトラックで揺られることで、傷がつくとか影響があるかもしれません。
どちらのケースも一長一短だと思った迷った時、管理人がもっとも共感した体験談は「新居へ引越してから買う」というもの。
冷蔵庫や洗濯機といった毎日使う家電は使えない時間があると非常に不便なので、とりあえず全て新居にそのまま持っていき、荷物の片づけ等が全て落ち着いてから新品を購入すればよいというもの。
引っ越しのタイミングで冷蔵庫を買い替えようと思うと、引越した日から新しい冷蔵庫を使うというイメージが先行しますが、壊れていなければ少し待ってもいいわけです。
確かに冷蔵庫や洗濯機は「使えない時間」をなるべく短くしないと不便きわまりない上にストレスもたまります。冷凍食品でしのぎたい時もありますし、飲み物だって冷やしておきたいですよね。
この現実的なアドバイスに、なるほどと感心した次第。
せっかく引越し荷物が片づいたのに、また冷蔵庫の搬入がある、中身の入れ替えがあると思うと気が滅入るかもしれません。
でも買い替えの場合はその場で引き取り、入れ替えとなりますし、引越してすぐであればそれなりに中身の調整もしやすいもの。
冷蔵庫を買い替えたいけれど、引き取りと設置のスケジュール調整が合わずに困ったら、新居に引越してから買う、というのも一つの考え方です。
引越しを機会に冷蔵庫を買い替えるなら、機能性や使い勝手だけでなく、それぞれの家庭の事情に合ったタイミングでの搬入と設置も検討の上、予定を立てるのが大切です。
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